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エンタメ

「孤狼の血」出演の阿部純子さんに聞く/エンタメNOW

 呉市を中心に広島県内でロケをした映画「孤狼の血」が公開中です。映画版のオリジナルキャラクターで、アルバイト薬剤師の岡田桃子役を演じた俳優の阿部純子さんに、作品の見どころや撮影現場の思い出を聞きました。

「孤狼の血」出演 阿部 純子さん 「男社会で生き抜く女性」

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 ―役作りで何か準備したことはありますか。

 白石和弥監督から「役作りはしないように」と言われましたが、映画「仁義なき戦い」シリーズを見ました。作品の舞台となる時代を生き抜いてきた女性が、男社会の中でどのように振る舞っていたのか。そこを研究して、役に投影しました。

 ―松坂桃李さんや役所広司さんとの共演はいかがでしたか。

 お2人からはたくさんのことを学ばせていただきました。松坂さんは常に落ち着いた方で居心地が良かったです。お芝居がやりやすい空間をつくっていただきました。役所さんは、作品全体を俯瞰して支えてらっしゃる方。桃子のせりふまで覚えてくださってて驚きました。

 ―呉の印象を教えてください。

 山も海もあって外国人が多く、開けた街というイメージです。昔から映画やドラマのロケ地として多くの作品に登場していて、歴史が刻まれていると思いました。食事もおいしかったですね。

 ―広島弁とは微妙に違う「呉弁」で全編語られるせりふも、魅力の一つです。どのようにして習得しましたか。 

 大阪出身なので、自分でも気付かない微妙なイントネーションの違いに苦労しましたが、呉弁がこの映画の要だと思い、方言指導の方に付きっきりで学びました。現場では、役所さんにフォローしていただくこともありました。

 ―CUE読者にメッセージをお願いします。

 ハードボイルドなエンターテインメントとして、男性の荒々しい抗争が描かれていますが、物語の根底にあるのは誰かのための愛や人知れず貫いている流儀です。女性にも多くのことを訴えている作品になっていますので、ぜひ劇場でご覧ください。

0615_12_13面ワイド5.jpgあべ・じゅんこ 1993年大阪府生まれ。小学生で芸能界入りし、ファッション誌モデルなどで活躍後、「リアル鬼ごっこ2」(2010年)でヒロインに抜てき。NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」で主人公の親友役を演じ脚光を浴びる。


「孤狼の血」 (公開中)

 柚月裕子の同名小説を「彼女がその名を知らない鳥たち」の白石和弥監督が映画化。広島の架空都市・呉原市を舞台に、アウトローな刑事と新人刑事が、失踪事件を追ううちに、暴力団同士の抗争に巻き込まれていく。R-15指定。
 暴力団対策法成立以前の1988年、呉原市では地元暴力団「尾谷組」と、新たに進出してきた広島の巨大組織・五十子会系の「加古村組」がにらみ合っていた。そんな中、加古村組関連の金融会社社員が失踪。そこに殺人事件のにおいを嗅ぎ取ったベテラン刑事の大上章吾(役所広司)は、新人刑事の日岡秀一(松坂桃李)と共に捜査に乗り出す。

0615_12_13面ワイド6.jpg©2018「孤狼の血」製作委員会

日本 2時間6分 配給/東映 監督/白石和弥 出演/役所広司、松坂桃李、真木よう子、江口洋介、阿部純子 上映館/109シネマズ広島、イオンシネマ広島、イオンシネマ広島西風新都、サロンシネマ、TOHOシネマズ緑井、八丁座、広島バルト11、呉ポポロ、T・ジョイ東広島、福山エーガル8シネマズ、福山コロナシネマワールド


続編をチェック
『凶犬の眼』
 3月に発売された原作小説の続編で、本作をベースにした続編映画の製作が決定している。広島県北部を舞台に、若い警察官が悩みながら成長していく姿を描く。
 所轄署から田舎の駐在所に異動となった日岡秀一は、穏やかな暮らしにむなしさを感じていた。ある日、懇意にしている暴力団組員から紹介された男が、敵対する組長を暗殺して指名手配中の国光寛郎だと気付く。彼の身柄を拘束して刑事への復帰をもくろむ日岡に、国光は自分が手配犯だということを認め「もう少し時間が欲しい」と訴える。
0615_12_13面ワイド7.jpg柚月裕子
発行/KADOKAWA 1,728円