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エンタメ

小説家 清水浩司さん/キラリ人

今週のキラリ人

小説家 清水浩司さん

80年代のリアルな広島残す 

 最新刊は6月に発売した1980年代後半の広島を舞台にした小説「愛と勇気を、分けてくれないか」(小学館)。主人公は高校生たち。街を盛り上げるために旧広島市民球場でのイベント開催に奮闘する物語だ。「小説を書いたのは、戦後復興の象徴だった旧市民球場が取り壊しになり、ショックを受けたのがきっかけ。自分たちが過ごしたリアルな広島を残したかった」と振り返る。
 物語には、若者らしい恋や保守的な親との葛藤など誰もが通る青春を生き生きと描いた。「読んだ人には、若い頃の気恥ずかしい経験が今の自分につながっていることを忘れないでほしい」とメッセージを送る。
 自身は音楽専門のライターとして東京で約20年活動し、広島に帰郷した。小説のタイトルは奥田民生の歌詞から拝借。文中には2004年に市民球場で初めて開いた〝伝説のコンサート〟も描いた。小説には当時清水さんがつづったライブリポートをほぼそのまま使い、今までの人生を生かして作り上げた。
 「40代になり自分の歩いてきた道を振り返る余裕ができました。同年代の人にも自分の生きた証しとして懐かしい広島の街を感じてもらいたい」


キラリと輝く三つのマイルール
★1 交わした約束は必ず守る
★2 自分を疑い自分を信じる
★3 手を抜かない物作り

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しみず・こうじ 1971年生まれ。広島学院中高、一橋大卒。がんで亡くなった妻との生活を描いた「がんフーフー日記」などの著書がある。2011年広島市に転居し、フリーライターとして活動中。