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特集

桜の巨樹に会いたい(1/2)

人々を魅了する桜の巨樹に会いたい
 日本の国花で古くから人々に愛されている桜。中でも数百年の樹齢を重ねた「巨樹」は美しさだけではなく、力強さや神々しさも醸し出し、人々を魅了します。巨樹調査の専門家に話を聞き、広島県内の桜の巨樹を紹介します。


千鳥別尺のヤマザクラ
神々しい孤高の一本桜
 千鳥別尺にある荒神社の神木として守られてきました。平地に立つ孤高の一本桜で、幹は放射状に伸び、枝は全体にバランスよく張った美しい樹形。神々しさを感じさせます。1994年に県の天然記念物に指定されました。

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【DATA】幹回り約4.5㍍/高さ約25㍍/推定樹齢400年
●見頃予想4月中旬
庄原市東城町千鳥別尺
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※昨年の西日本豪雨災害の影響で、JR広島ー三次駅間に一部運行を見合わせている区間があります。(三次ー小奴可駅間と福塩線は通常運行)

小奴可のエドヒガン
傷が癒え美しく開花
 亀山城跡の一角にあることから「要害桜」と呼ばれ親しまれてきました。幹の傷が原因で一時期は激しく傷んでいましたが徐々に復活。今ではたくさんの美しい花を咲かせます。1976年に県の天然記念物に指定されました。

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【DATA】幹回り約5.9㍍/高さ17㍍/推定樹齢500年
●見頃予想4月中旬 
庄原市東城町小奴可
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江波山のヒロシマエバヤマザクラ
広島で発見された珍種
 ヤマザクラの花びらは5枚ですが、ヒロシマエバヤマザクラは5~13枚が入り混ざって咲きます。京都・嵯峨野の桜守、佐野藤右衛門さんが広島市中区の江波山公園で偶然発見し鑑定。1994年に命名した珍種の巨樹です。96年に市の天然記念物に指定されました。

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6.jpg5~13枚の花びらを持つ花が同じ枝に混在

【DATA】幹回り4.25㍍/高さ14㍍/推定樹齢150年
●見頃予想4月上旬
広島市中区江波
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専門家に聞きました

滝口 進さん(広島市安芸区)
 たきぐち・すすむ 1930年広島県神石高原町生まれ。95年に県職員を定年退職後、県内の巨樹調査を単独で開始。97年に県内の巨樹700本をまとめた「広島県の巨樹」を自費出版した。2019年2月までに1337本の樹木を調査
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特徴知って魅力感じて
 巨樹とは環境省の定義で地上1.3㍍の幹回りが3㍍を超える樹木のことです。広島県内の桜の巨樹はエドヒガンとヤマザクラが多いですね。それぞれの特徴を皆さんは知っていますか。
 エドヒガンは日本の桜の野生種で、花びらは5枚。葉が出る前に開花します。花のがくの根元がつぼ状に膨らんでいるのが特徴です。古生層など古い地層に自生することが多く、樹齢を重ねると樹皮に縦の割れ目が入ります。
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 ヤマザクラも野生種。花びらは5枚でエドヒガンと同じです。ただ、がくが細く、葉が出ると同時に花が咲きます。花こう岩地帯に多く自生し、樹皮は横に割れ目が入っています。こういった特徴を知った上で、実際に桜の巨樹に会ってみてください。きっとこれまでよりも魅力を感じると思います。
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 自分の目で確かめることでふと気づくこともあります。例えばJR海田市駅(広島県海田町)1番ホームの西側に咲く桜。コヒガンザクラといわれていますが、私はカンザクラとみています。開花時季をはじめ、樹形、花の色、形状ともに一致します。皆さんもぜひ観察してみてください。


(特集2/2)はこちら

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